(もういいでしょ?)ドラゴンクエスト ユアストーリーについて
もういいと思うので、見てない人も見ている人にもまずは簡単に説明を…
ドラゴンクエスト
まずはドラゴンクエストについての説明ですが、やったことはなくとも名前は聞いたことがあるでしょう。スライムの愛らしい姿を見ればアッこれあのゲームだよねとなるでしょう。
昨今、色々なジャンルのゲームが発売されていますが、ドラゴンクエストはいわゆるRPG-ロールプレイングゲームというもので、簡単に言うなら敵を倒して強くなる、世界回って魔王を倒すというものです。
現在ではナンバリングされた11作品に加えて、「ジョーカーシリーズ」などの外伝作品があり30ほどの作品が世の中に出ています。
人気の秘密
今年でドラゴンクエストは、33周年となります。ドラクエとともに育ってきた! という人もいるかもですね。
ここまで続いた人気の秘密はずばりストーリーでしょう。(もちろん音楽も調整も素晴らしい)
ドラクエは単純な勧善懲悪な物語は少ないです。直接的な描写があまりなく、文章で説明されるのでプレーヤーの想像力によって悲惨さや人間の愚劣さがかきたてられるので余計に心にきます。特に7は下手をするとトラウマを生むかもしれない・・・
ユアストーリー原作について
ユアストーリー見たけど、ドラクエ5したことない!
ビアンカとフローラしか覚えてないんだよなぁ
という方向けに簡単に原作である「ドラゴンクエストⅤ~天空の花嫁」のカットされた少年期について説明していこう。
まず物語は、主人公(子供)とその幼子を連れた父であるパパスが拠点にしているサンタローズの村に帰る途中の船のシーンから始まります(ここで後のヒロインとなるるフローラとデボラに会う)。冒頭にパパスがどこかの城で主人公を抱きかかえる場面があるので初見で既に??で始まります。
その後主人公は後のヒロインであるビアンカとともにレヌール城のお化け退治や、妖精のベラとベビーパンサーと共に世界に春をもたらす為に妖精の村へ行ったりと冒険をしていきます。次にパパスがラインハット城へと行くのについていくことになるのですが、そこの王子であるヘンリー王子が誘拐されるので奪還のためにパパスとともに誘拐団の巣くう遺跡へ。実はヘンリーの弟を王にしようとした義母が仕組んだことでヘンリーは「どうせ俺に居場所はない」とぬかしますがパパスにはたかれます。脱出しようと主人公とヘンリーは出口へ向かいますが、そこにはゲマと呼ばれる怪物が…一足遅く着くパパスでしたが、部下のジャミとゴンズを難なく倒しゲマに刃を向ける。しかしゲマ主人公に鎌をあてます。手も足も出せなくなったパパスはジャミとゴンズの攻撃を黙って受け最後にはゲマの放つ呪文でやられてしまいます。
主人公とヘンリー王子はその後10年間奴隷としての労働を強いられることに…
カット・改変された点
映画のストーリー順に行きたいと思います。
まず少年期は尺の都合上かカットされていました。この部分がないと全く持って感情移入や主人公の目的意識がなくなるので?と思ってしまいました。そしてヘンリー王子は何故か一人称がずっと「オレ」ではなく「ワタシ」でした。違和感ありまくりで全然話が入らない…。そして主人公着いた瞬間に誘拐ってまだ国に入っていないのに(笑)
奴隷となったあと、本来なら後の結構相手となるマリアとともに死体用樽に入るのですがここもカット。さすがに糞尿を女の子が被るのはまずいと思ったんですかね?
謎の町で謎の老人に助けてもらいますがここは原作にはありません。
その後、サンタローズに戻った主人公はサンチョと合流して、パパスの遺言に従って天空の勇者を探す旅へ…まずサンタローズはヘンリー王子誘拐の罪として滅ぼされていて、サンチョと会うのは随分先のことでした。そして天空の剣は既にパパスが見つけています。
天空人の証の瞳を持つ主人公は何故か勇者扱いされ「やればいいんだろー」と投げやりな主人公は天空の剣(原作:天空の盾)を持っているというサラボナのルドマンに会いにいくことになります。途中でスラリンやかつて仲間だったキラーパンサーと出会いますが、ビアンカのリボン…
ブオーンにとられた天空の剣を求め、大人になったビアンカとともに取り返すのですが、ビアンカが可愛いのでここはまあいいでしょう。
結婚することになったフローラに求婚しますが、謎の薬で「やっぱりビアンカの事好きだったんだ」とメルヘン思考になった主人公は求婚した翌日に別の女性に求婚するという、もう訳がわからないよ…そしてここでグランバニアなんとかかんとかリュカと口上を言うのですが後にグランバニア城は一切出てこないという謎の演出。本来なら王子である主人公はグランバニア城の王となるのですが…何故わざわざ名前を出したのか
結婚式もせずにサンタローズに戻った主人公達は、どこにも行かずサンチョがいるのに子作りに励むと子供が一人できます。ほんとなら双子なんですけどねえ
そしてなぜか魔物たちが襲い掛かってきます。ここはマーサの子供だからという解釈で納得が出来ます。原作通り主人公とビアンカは石にされてしまうのですが、
ビアンカも実は天空人! 天空人と天空人との間に出来た子供は勇者になるよ!
という謎の理論が発生。その後主人公の子供が出てきて、神殿のくだり、天空城復活
(映画ではマスタードラゴン)の諸々カットされ、ジャミとゴンズは瞬殺、そしてゲマは自分を生贄にあのお方を呼び出そうとします。
主人公達はボロボロ、果たして主人公達は勝てるのか……そして今まで空気だったミルドラースは……
そう思った矢先、時が止まります。
は???
そこから先は皆さんが見た通りプログラムだのウイルスだのここはVRだから早く大人になれよだの散々繰り広げた後、なんだかんだで勝ち
これは俺たちの物語だ!
みたいな感じで終わりました。
良かった点
最初は絵が心配だったのですが、声優となった俳優さんが思いのほか上手かったことと3Dモデルが案外はまりストーリーを除けば最高でした。特にフローラが可愛い…
BGMは何故かⅥやⅦを多用していたのですがまあよかったので特に気にはなりませんでした
それ以外はないですね
田んぼの感想
私はドラゴンクエストはⅣのDS版から始めたのですが、オムニバス形式で進んでいく内に仲間が集まっていき、敵である魔物にも感情移入してしまうストーリーに子供ながらに感動し、その後ⅤやⅥをファンである父とともにやってきました。
私自身最初に始めたのがⅣだったこともあり、住み慣れた土地を転校という形でホームシックに陥った私が元気づけられたので一番好きです。
もちろんⅤも好きで5回以上はプレイし、ビアンカかフローラで悩み、主人公が文字通り成長していく様は新鮮でフローラを選んだ後、ビアンカの様子を見た後はもうビアンカ一択になりました(笑)
そんなわけで、期待していた今回の映画なのですが公開日より数日遅れて見たということもありひどい、ドラクエを返せ等の感想を見たうえだったのでダメージは少なかったです。それでも皆さんが言っているようにラストにミルドラースを出していればここまでひどくはなかったかと思いますが……単純に尺が少なかったかとそれかもうアニメにしとけよ…
次回作は監督を変えて、不謹慎ですが堀井雄二さんが生きているうちに堀井さんに監督をやってほしい。あと声優をやはりちゃんとした人にやってほしいですね。新ナンバリングを手掛けているそうですが、次やるなら納得のいく人材を揃えないとドラクエの映画は無理かもですね。やるとしたら……Ⅳでしょうねまあこれは自分の希望ですけどね(笑)
そんなわけでユアストーリーの感想を終わります、感想をくれれば返信すると思うのでどしどし感想をどうぞ!